手ぶくろを買いに

新美 南吉

コメント

お母さんキツネが、子ギツネにあったかい毛糸の手袋を町まで買いに行かせるお話。お母さんキツネの子ギツネに対する深い愛情があふれている絵本。子に読みきかしてあげると、二人とも心がホッコリするでしょう。あちこちにちりばめられた寒い冬の情景や初めて見た町の灯りの様子。子ギツネが森に買える時に聞いた人間のお母さんの声など文章表現が美しい。

(Shin58)

新潟市のある池をもとにかかれた本です。池がなくなるまでの百年間の移り変わる自然や人々の暮らし、その時代の様子など精緻な描写で作者の生物に対する造詣の深さが伺えます。年配の方が読んでも懐かしく思われるのではないでしょうか。

(マーガレット)

初めての雪遊びで、手が霜やけになりそうな狐の坊や。母狐は、手ぶくろを買ってやろうと思います。母子は町に出かけますが、途中、昔こわいめにあったことを思い出し、母狐は坊やだけ町に行かせます。何も知らない狐と人間との間にどんな出会いがあったのか。お話は、「ほんとうに人間はいいものかしら」は母狐のつぶやきで終わります。

(いこちゃん)

これは大人が読んでも子どもが読んでも心温まる絵本です。批評もあるようですが親が子を思う気持ちには変わりありません。生きる場所を異にするものの心のやりとりが優しく、深く、何が問われているようです。また、黒井健の情感あふれる美しい絵に引かれます。

(マーガレット)

新美南吉の有名な絵本です。私が小学校の頃入院したときに、黒井健さんの絵がとても綺麗だと、母が買ってきてくれました。キツネのお母さんが『ほんとうに人間はいいものかしら?』と繰り返し、私たち人間に問うような終わり方が印象的な手ぶくろを買いに。

(ミンミ)

絵本を買いたい(コープこうべネットで検索)