チロヌップのきつね

たかはしひろゆき(高橋宏幸)

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厳しい北の島での、きつね親子の当たり前のくらし。それが戦争の足音とともに崩れていきます。白とグレーの静かな絵が続く中で、柔らかな狐色と子ぎつねの赤いリボンが目をひきます。中でも母ぎつねに抱かれる子ぎつねの絵は、ここだけが温かな色に包まれて、平和であることがどんなに幸せなことかと胸を締め付けられます。

(ちびこ)

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